山桜 (2008)
山 桜(2008年 日本 99min)
監 督:篠原哲雄
原 作:藤沢周平『山桜』
脚 本:飯田健三郎/長谷川康夫
撮 影:喜久村徳章
美 術:金田克美
編 集:奥原好幸
音 楽:四家卯大
主題歌:一青 窈
出 演
田中 麗奈 (磯村 野江)
東山 紀之 (手塚弥一郎)
檀 ふみ (浦井 瑞江/野江の母)
篠田 三郎 (浦井七左衛門/野江の父)
北条 隆博 (浦井新之助/野江の弟)
永島 英子 (磯村富代/野江の義母)
村井 国夫 (諏訪平右衛門/農民へ重税を課し私服を凝らす重臣)
江戸時代末期、北の小国、海坂藩。
叔母の墓参りの帰り道、野江(田中麗奈)は、見事に咲き誇る山桜に魅せられる。
手をのばし、枝を折ろうとするが、あと少し届かず、よろめいてしまう・・・。
『手折ってしんぜよう』(このシーン:落ち着いたムードでとても良い!)
一人の武士に声を掛けられる・・・。初見の武士だったが、
その武士は、浦井家に野江をもらいたいと縁談を申し入れた事がある手塚弥一郎(東山紀之)だった。
先夫が亡くなったあと、野江は、手塚家を断り、磯村家へ嫁いだのだった。
しかし、野江は磯村家にはなじんでいなく、堪え忍ぶ生活・・・。
手塚弥一郎との出会いが、堪え忍ぶだけの野江の生活に、生きる張り合いを見出していく・・・。
私の評価 ★★★★★★★☆ 7.5
藤沢周平原作作品ということで、田舎の下級武士を静かに、しっとり描いていくさまを感じたくて鑑賞。
春の情景を写しながら、描かれている印象は、『蝉しぐれ』に通じるものを感じた。作品の演出が似ているとも思った。TV宣伝で、『蝉しぐれ』に似ているように感じていたので驚きもしませんが・・・笑。
非常に台詞が少ないですが、気骨ある武士、手塚弥一郎を東山紀之がしっかり演じ、出演が少ないものの存在感がありました!東山君(何となく“君”と呼びたくなるのでした~)ほんと!いいですね~。特にファンではありませんが、ムードが良かった~!
作品、良かったのですが、ラスト部分にテーマ曲(一青 窈の歌)が入るところが、それまでのゆったりと静かに物語りが進んでいた“奥ゆかしさ”みたいなものが、一挙に崩れてしまいました。そう感じたのは私ぐらいかもしれませんが、とても残念でした!
テーマ曲(一青 窈の歌)を入れるなら、本当にエンドロールだけにしてもらいたいと思いました~。
《もう少し あらすじ及び感想》ネタバレ注意!
山桜の下で出会った弥一郎は、今でも野江を気遣っており、そのやさしい心くばりに、癒される野江。
偶然に、野江の弟・新之助は、剣を弥一郎に教わっていた。
弟・新之助より、弥一郎の事を聞く野江。野江は次第に惹かれていく・・・。
一方、藩内では、重臣・諏訪平右衛門が私腹を肥やすため、いっそう農民に重税を課す制作を打ち出していた。それに反対するものもいたが、その声は届かずじまい。
そんな中、弥一郎は・・・彼一人で、不正を行っている諏訪平右衛門を討ってしまう。
野江は、諏訪平右衛門側の夫より、弥一郎が諏訪平右衛門を討ったことを知らされる。弥一郎を愚弄する夫に憤慨し思わず、紋付きを床に落としてしまうのだった。
家紋を汚したと姑からも責められ、野江は磯村家を出て、一人で生活する決心をし、実家浦井家に戻るのだった。
終盤は、鑑賞側に結末を判断させる方式を取っているよう。
本来、手塚弥一郎は、切腹だろうと思うのだが・・・
ひょっとすると、野江と一緒になれるかも?!と期待を持ってしまうのでした。
私には、最後すっきりさせてほしかった思いもあります。
エンドロールで、さりげなく結末映像を残しても良かったかも。
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