ラストキング・オブ・スコットランド
The LASTKING Of SCOTLAND (2006年 アメリカ/イギリス 123min)
監 督: ケヴィン・マクドナルド
脚 本: ピーター・モーガン
ジェレミー・ブロック
原 作: ジャイルズ・フォーデン
撮影監督: アンソニー・ドット・マントル
編 集: ジャスティン・ライト
音 楽: アレックス・ヘッフェス
出 演
フォレスト・ウッティガー (イディ・アミン/ウガンダ大統領)
ジェームズ・マカヴォイ (ニコラス・ギャリガン/青年医師・スコットランド出身)
ケリー・ワシントン (ケイ・アミン/アミン夫人のひとり)
ジリアン・アンダーソン (サラ/ギャリガンがウガンダに来た最初の診療所の奥さん)
2006年度アカデミー賞 主演男優賞受賞(フォレスト・ウッティガー)
他、たくさんの男優賞でノミネート、受賞をしている。
1971年、大統領にまで上り詰めたイディ・アミン(フォレスト・ウッティガー)。
新大統領アミンに、ウガンダ民衆は沸き返っていた・・・。
スコットランドの医学校を卒業したばかりの青年ニコラス(ジェームズ・マカヴォイ)が、政治的なことは何も知らず、偶然に新天地を求めて来たところが当時のウガンダ。その彼が、ひょんな事からアミン大統領と知り合い、彼の側近までになり、次第にアミン大統領の真実が解ってくるとうサスペンス・スリラーであり、ニコラスを通して、当時のウガンダ、アミン大統領を語っている作品。
独裁政権を施行し、30万人もの民衆を虐殺した、悪名高きウガンダ大統領アミン。
その彼を中心に描いている作品と思っておりました!・・・が、
この作品は、スコットランドから来た、新米医師ギャリガンの体験・体感することから描かれていますので、私には、青年医師ギャリガンが主役に見えてしまいました。
そう、ギャリガンが新天地ウガンダで体感するサスペンス・スリラー。
それを通じて、アミン大統領を浮き彫りにした作品と映りました。
タイトルがアミン大統領を示しているので、まぁ、二人主役とでもいうのでしょうか~?
医師ギャリガンの目から描いておりますので、大量虐殺の無惨なシーンは、ほとんどありません。爆発音・銃声などで、その音が何を示しているのか想像するのみ。
でも・・・終盤に向かい、ギャリガンがアミンの裏側を知るに連れて、サスペンス・スリラーに拍車が掛かり、惨いシーンもあります。
終盤は、ハラハラドキドキたっぷりの作品に仕上がっているので、歴史の事実を元に構成されたサスペンスとつくづく感じました。
アフリカ音楽が、この作品の重さを和らげているような感じであり、またそれが不気味というか、何とも言えない狂気も感じられてしまいました。
アフリカとアジア・西欧諸国との複雑な関係も垣間見える作品。
お互い利害関係を絡んでつながりを持とうとしているので、その腹のさぐり合い的な部分も皮肉っている作品なのかな?とも思っています。
《アミン大統領役
フォレスト・ウッティガー》
彼の迫真の演技。表の顔と裏の顔。終盤に行くに連れて、人なつこくしていてもその威圧感は怖いものを感じ、さすがアカデミー主演男優賞と思います。
《ニコラス・ギャリガン役
ジェームズ・マカヴォイ》
DVDや公式サイトによると、『高い志を胸にウガンダのある村の診療所へやって来た』というような事が書いてありましたが・・・、
彼は、スコットランドでの医師活動には興味がなく、どこでもいいから新天地で何かやりたいという、結構安易な気持ちだったように映りました。それが、偶然政権交代したウガンダだったというだけ。そんな、普通の青年医師が、アミン大統領とこれまた偶然知り合ったばかりに、あれよあれよと深みに入ってしまい、後戻りできなくなる人物。
ジェームズ・マカヴォイも好演・熱演していると思いました。
今回の彼の役は、マダムキラーでもあります。
何故、人妻ばかりに目がいくのか?(笑)それが、無惨な事態に発展してしまうのです。
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