ヴェラ・ドレイク (2004)
VERA DRAKE (2004年 イギリス/フランス/ニュージーランド 125min)
監 督:マイク・リー
脚 本:マイク・リー
撮 影:ディック・ポープ
美 術:イヴ・スチュワート
衣 装:ジャックリーン・デュラン
編 集:ジム・クラーク
音 楽:アンドリュー・ディクソン
出 演
イメルダ・スタウントン(ヴェラ・ドレイク/気の良い主婦)
フィル・ディヴィス (スタン/ヴェラの夫)
ダニエル・メイズ (シド/ヴェラの息子)
アレックス・レイ (エセル/ヴェラの引っ込み思案な娘)
エイドリアン・スカーボロー(フランク/スタンの弟)
ヘザー・クラニー (ジョイス/フランクのわがまま妻)
ルース・シーン (リリー/ヴェラの幼き頃からの友)
ピーター・ワイト (ウェブスター警部)
ヴェネチア国際映画祭(2004) 金獅子賞・女優賞(イメルダ・スタウントン)受賞。
2004年アカデミー賞、主演女優賞・監督賞・脚本賞ノミネート。
1950年、ロンドン。
愛する夫、娘エセル・息子シドと貧しいながら、明るく生活するヴェラ(Imelda Staunton)。
彼女は優しく、困っている人を助けずにはいられない、人の良い人物。
昼間はアッパークラス(又は上流階級)の家の家政婦、そして病気の母親の面倒を看ている。
物語は、彼女の貧しくても充実した日常を淡々と描いていくが、徐々に彼女の非日常的な出来事が解き明かされていく。善人過ぎるがゆえ、人を救いたいという思いが、法を破り罪を犯してしまう・・・。
私の評価 ★★★★★★★★ 8.0
労働者階級のドレイク一家をヴェラを中心に描いていき、徐々に、ヴェラの行っていることが解き明かされていく手法。さりげなく、これからどのように展開していくのか?映像に引きつけられた。
そして娘の婚約という家族にとって幸福の絶頂の時に、彼女の罪が暴かれる手法。その時の緊迫感とイメルダ・スタウントンの名演技が光った。そう、作品全体に彼女の名演が漂っていた。彼女は本当にすばらしい![]()
詳しいことは、何も知らずに見たので、それが良かったかも。
あらすじを知らずに見た方が、感慨深い作品と思う。
以下、ネタバレ注意![]()
この時代、堕胎行為は罪とされていた。
しかし、何時の時代にも堕胎を必要とする娘、夫人はいた。
上流階級であれば、お金さえ出せば、堕胎手術を行ってくれる医師はいたが、庶民、労働者階級では、堕胎を医師には頼めない。
庶民は、“もぐり”の堕胎をしてくれる人が必要だった。 ヴェラは、堕胎の仕方を知っていた。その彼女の善意を利用し、斡旋料を稼ぐヴェラの友リリー。まさかリリーが手数料を取っているとは知らずに、無償で堕胎行為を続けたヴェラ。あまりにも善意な故に仇となってしまったのだ。
作品中、上流階級であれば、医師に堕胎してもらえることもさりげなく表現されていて、貧富の差もきちんと描かれていると感じた。
さりげない一人の主婦の人生の一辺、家族愛を描いた秀作と思う。
堕胎行為の斡旋をしていたリリーには、刑は無かったのだろうか?
リリーの罪も大きいと思ったのですが、彼女の刑が触れてなかったのは腑に落ちなかった。
| 固定リンク
「シネマ <ア>」カテゴリの記事
- 大いなる遺産 (1999年 イギリス BBC制作)(2008.05.14)
- イノセント (1975)(2008.01.14)
- ヴェラ・ドレイク (2004)(2008.02.24)
- アメリカン・ギャングスター (2007)(2008.03.02)
- エリザベス : ゴールデン・エイジ(2008.02.17)
「シネマ <ハ>」カテゴリの記事
- ペネロピ (2006)(2008.04.18)
- 日陰のふたり (1996)(2008.02.21)
- ヴェラ・ドレイク (2004)(2008.02.24)
- ボーン・アルティメイタム (2007年)(2007.12.15)
- パンズ・ラビリンス (2006年)(2007.12.07)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/156314/40244309
この記事へのトラックバック一覧です: ヴェラ・ドレイク (2004):

コメント