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2008/02/24

ヴェラ・ドレイク (2004)

VERA DRAKE (2004年 イギリス/フランス/ニュージーランド 125min)
Veradrake03監 督:マイク・リー
脚 本:マイク・リー
撮 影:ディック・ポープ
美 術:イヴ・スチュワート
衣 装:ジャックリーン・デュラン
編 集:ジム・クラーク
音 楽:アンドリュー・ディクソン
出 演
イメルダ・スタウントン(ヴェラ・ドレイク/気の良い主婦
フィル・ディヴィス   (スタン/ヴェラの夫
ダニエル・メイズ   (シド/ヴェラの息子
アレックス・レイ        (エセル/ヴェラの引っ込み思案な娘
エイドリアン・スカーボロー(フランク/スタンの弟
ヘザー・クラニー            (ジョイス/フランクのわがまま妻
ルース・シーン               (リリー/ヴェラの幼き頃からの友
ピーター・ワイト      (ウェブスター警部)

ヴェネチア国際映画祭(2004) 金獅子賞・女優賞(イメルダ・スタウントン)受賞。
2004年アカデミー賞、主演女優賞・監督賞・脚本賞ノミネート。

1950年、ロンドン
愛する夫、娘エセル・息子シドと貧しいながら、明るく生活するヴェラ(Imelda Staunton)。
彼女は優しく、困っている人を助けずにはいられない、人の良い人物。
昼間はアッパークラス(又は上流階級)の家の家政婦、そして病気の母親の面倒を看ている。

物語は、彼女の貧しくても充実した日常を淡々と描いていくが、徐々に彼女の非日常的な出来事が解き明かされていく。善人過ぎるがゆえ、人を救いたいという思いが、法を破り罪を犯してしまう・・・。

私の評価 ★★★★★★★★ 8.0Veradrake01
労働者階級のドレイク一家をヴェラを中心に描いていき、徐々に、ヴェラの行っていることが解き明かされていく手法。さりげなく、これからどのように展開していくのか?映像に引きつけられた。

そして娘の婚約という家族にとって幸福の絶頂の時に、彼女の罪が暴かれる手法。その時の緊迫感とイメルダ・スタウントンの名演技が光った。そう、作品全体に彼女の名演が漂っていた。彼女は本当にすばらしいsign03

詳しいことは、何も知らずに見たので、それが良かったかも。
あらすじを知らずに見た方が、感慨深い作品と思う。

以下、ネタバレ注意sign02

Veradrake05 この時代、堕胎行為は罪とされていた。
しかし、何時の時代にも堕胎を必要とする娘、夫人はいた。
上流階級であれば、お金さえ出せば、堕胎手術を行ってくれる医師はいたが、庶民、労働者階級では、堕胎を医師には頼めない。
庶民は、“もぐり”の堕胎をしてくれる人が必要だった。 ヴェラは、堕胎の仕方を知っていた。その彼女の善意を利用し、斡旋料を稼ぐヴェラの友リリー。まさかリリーが手数料を取っているとは知らずに、無償で堕胎行為を続けたヴェラ。あまりにも善意な故に仇となってしまったのだ。

作品中、上流階級であれば、医師に堕胎してもらえることもさりげなく表現されていて、貧富の差もきちんと描かれていると感じた。

さりげない一人の主婦の人生の一辺、家族愛を描いた秀作と思う。

堕胎行為の斡旋をしていたリリーには、刑は無かったのだろうか?
リリーの罪も大きいと思ったのですが、彼女の刑が触れてなかったのは腑に落ちなかった。

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