“カエサルの魔剣” L'ULTIMA LEGIONE
「カエサルの魔剣」 文春文庫
著者:ヴァレリオ・マンフレディ
訳 :二宮 磬
映画「The Last Lagion」(出演:コリン・ファース、ベン・キングスレー)の原作。
日本上映情報が無いまま、USでは12月18日にDVDがリリース。UKでは来年2月リリースされるようです。いずれにせよ、海外DVD購入となれば、原作を読んでいた方がより理解できるかもと、読んでしまいました。
《感想》
西暦476年。ローマ帝国崩壊のころが舞台。歴史冒険物であり、構想が面白かった。
また、登場人物(アウレリアス/映画ではColin Firthが演じている)の謎ときもあり、波瀾万丈を楽しみながら読める作品。
そして、色恋沙汰の表現もある作品なのですが、全体的には歴史冒険ものであり、硬派な作品と思う。読んでいて、その“色恋沙汰部分”の表現が今一つ全体の作風に合っていないような表現に感じてしまった(笑)。 やけに、表現が辛辣というか、生々しいというか、小学生向きではないような表現に感じてしまった。物語の展開・構成は、大人向けというより、小高学年~中高生の方が楽しめる内容ではないかと思っていたので、余計にそう感じたのかも。(学生の方が、ローマ史を勉強中なので、よりその時の情勢を知っていて楽しめるかな?と思うわけです)
以降・・・ ネタバレ注意!
《物語 あらすじ》
西ローマ帝国軍総司令官フィラウィウス・オレステスは、若干13歳の息子ロムルス・アウグストゥス(映画ではトーマス・サングスターが演じている)を皇帝(カエサル)に即位させた。
西ローマ帝国軍総司令官オレステスが結成させた、西ローマ新無敵軍団の駐屯地(デルトナ:現代のイタリア北部・トルトーナに当たる)に、見方のはずの西ローマ帝国軍傭兵隊長オドアケルが反乱を起こし攻め入ってきた。その数、数千! 新無敵軍団ローマ兵アウレリアスは、オレステス総司令官の元に援護軍の要請に向かう指令を受ける。
しかし、アウレリアスが着いた時には、オレステス総司令官の別荘もオドアケルの側近ウルフィラの部隊の襲撃にあった後であり、皇帝ロムルス、その家庭教師メリディウス・アンブロシヌス(映画ではベン・キングスレー演じる)、ロムルスの母フラウィア・セレナは、ウルフィルにより囚われの身となっていた。 総司令官オレステスは瀕死の中、アウレリアスに、息子であり皇帝のロムルスの救助を頼み、息絶える。
たった一人で救出に向かうアウレリアス。 あまりに無謀であり、失敗に終わる。しかも、ロムルスの母まで犠牲になり亡くなる。また重傷を負ってしまうアウレリアス。
彼の命を助けたのが、リウィア(女性戦士)だった。
リウィアの協力のもと、アウレリアスは、生き残りの西ローマ新無敵軍団仲間の救出、そして、その仲間と共にロムルスの救出を図る・・・。
ロムルス、アンブロシヌスの幽閉先は、カプリ島。その島の宮殿の地下に秘密の場所を偶然発見するロムルス。そこには、ユリアス・(シーザー)カエサルの像が!そして彼の“見事な秘剣”を見つけ、持ち出す。
アウレリアス一行は、ロムルス救出に、かろうじて成功するが・・・ウルフィラは追跡の手を緩めなかった・・・。
さて、ロムルスの家庭教師アンブロシヌスは、ブリタニア(現在のイギリス)出身。(ブリタニア=当時ローマ帝国の属州の一つ) 博識がある彼には、ある使命があった。
予言「剣を持った若者が南の国からやってきて、平和と繁栄をもたらすであろう。ブリタニアの大地の上を鷲と龍がふたたび舞うであろう」のもとに、アンブロシヌスは、ロムルスをブリタニアに連れて行きたかった。
ウルフィラの執拗な追跡の中、一行はブリタニアへ向かう・・・。
また、過去を封印しているアウレリアス。彼の苦しい過去をも明らかになっていく。
《所感など》
邦題タイトルが「カエサルの魔剣」。これが、実はブリタニア(イギリス)に一行が向かうことを予想させられるところで、アーサー王伝説の剣“エスカリバー”につながっていくことが予測される物語。 西ローマ皇帝ロムルスとアーサー王のつながりを持たせた物語作りは、なるほど!と感心してしまった。
この作品を原作に作られた映画「The Last Legion」は、どういう設定で話が進むのだろうか? 興味が増しました。
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コメント
MOROさん、こんにちは。
この物語、確かにアウレリアスとリウィアの関係の部分は
小学生向けという感じじゃないですね。(笑)
高校生くらいになればまぁよしという感じでしょうか?
私は子供には難しいかなと思ったのですが、
次の展開が気になってどんどん読み進んでしまうタイプの物語だし、
しかも冒険ものだから、きっと本をよく読む子なら楽しめるかな。
DVD楽しみですね~
MOROさんはUS版とUK版とどちらを買われる予定ですか?
投稿 さゆた | 2007/12/11 11:52
さゆたさん、こんにちは!
ほんと、“DVD”発売楽しみですね♪
US板かUK版か、悩むところです。
出来れば、英字幕のサブタイトルが付いているものを購入したいので、それぞれのamazonでDVD内容を見ているのですが・・・、
US版はクローズド・キャプションは付いているようですがのサブタイトル表示がないし、UK版は“DVD Features”に何も記されていないので英字幕があるのか無いのか?分からず、困ったものです。でもUK版の場合、ついでに“And When Did You Last See Your Father?”も購入出来るので 本当に悩んでおります(笑)
もっとも~待ちきれず、US版を購入してしまうかもです(笑)。そうそう、つい最近USからDVD購入したら、想像以上に2週間以上もかかりまして、今までは一週間で届いていたので、ちょっと驚きました。
投稿 MORO | 2007/12/11 18:39